身体のバランスを整える 44
左右の姿勢や動きの違いはなぜ起こる?
身体の左右差をチェックする意味
こんにちは。
福岡市で活動している
腰痛予防改善専門出張パーソナルトレーナー
西拓弥(にしたくや)です。
今回は、普段の姿勢や動きで生じる
「身体の左右差」についてお話しです。
「右肩だけ下がっている」
「片脚に体重をかけて立つことが多い」
「右を向くのは楽だけど、左を向くと動きにくい」
「片側の腰だけ張りやすい」
このような左右の違いを
感じたことはありませんか?
身体を見ていると、
左右が完全に対称な人はほとんどいません。
では、左右差があることは
悪いことなのでしょうか?
結論から言うと、
左右差がある=身体に問題がある!
とは限りません。
大切なのは、
「その左右差によって、日常生活や運動にどのような影響が出ているのか」を見ることです。
なぜ身体に左右差が生まれるのか?
私たちは日常生活の中で、
無意識に身体を左右非対称に使っています。
例えば、
● スマートフォンを片手で操作する
● いつも同じ側でバッグを持つ
● 椅子に座るときに同じ方向に脚を組む
● 立っているときに片脚へ体重をかける
● いつも同じ側から振り返る
● スポーツで同じ側の腕や脚を使う
などです。
こうした習慣によって、
身体の使い方に左右の違いが
生まれることがあります。
ただし、ここで注意したいのが、
「右をよく使っているから右の筋肉が悪くなった」と単純に考えないことです。
身体の動きは、
筋肉だけで決まっているわけではありません。
関節の動き、筋力、バランス、視覚、呼吸、姿勢、痛み、これまでの運動経験など、
さまざまな要素が関係しています。
左右差を見るときに私が確認すること
私のパーソナルトレーニングでは、
単純に「姿勢が歪んでいるから直す」という
考え方はしません。
まず現在の身体の状態を確認します。
例えば、
① 立っているときの左右差
● 体重がどちらに乗りやすいか
● 骨盤の位置
● 肩の高さ
● 頭部の位置
● 足部の向き
などを確認します。
② 動いたときの左右差
立っているだけでは
分からないこともあります。
そこで、
● 歩く
● しゃがむ
● 片脚で立つ
● 脚を上げる
● 身体をひねる
● 腕を上げる
など、実際に身体を動かして確認します。
③ 「できる・できない」だけでなく、どう動いているか
例えば、
右脚立ちが10秒、左脚立ちが10秒できたとしても、
それだけでは同じ状態とは限りません。
右では安定しているのに、
左では足首を大きく動かして
バランスを取っているかもしれません。
あるいは、左では骨盤を大きく
傾けることで立っているかもしれません。
そのため私は、
「何秒できたか」だけではなく、
「どのような動き方でそれを行っているのか」
も重要だと考えています。
左右差は「なくす」のではなく、
「必要な左右差なのか」を考える
身体はもともと
完全な左右対称ではありません。
利き手・利き足があるように、
左右で得意な動きが違うことも自然です。
そのため、
「左右差があるから、
左右均等にしなければいけない」
という考え方には注意が必要です。
むしろ重要なのは、
左右差によって困っていることがあるかです。
例えば、
● 片側だけ腰が痛くなる
● 長時間歩くと片脚だけ疲れる
● ゴルフのスイングで身体を回しにくい
● 肩を上げると片側だけ痛い
● しゃがむと片側に体重が偏る
などの問題がある場合には、
左右差がどのように関係しているのか?
を評価していきます。
「姿勢を良くする」だけでは解決しないこともある。
姿勢を見て、
「骨盤が傾いている」
「猫背になっている」
「肩が下がっている」
ということが分かったとしても、それだけでは原因は分かりません。
同じような姿勢に見えても、
その人によって身体の使い方は違います。
だからこそ、
姿勢を見る →
動きを見る →
身体がどう対応しているのか考える →
必要な部分に介入する
という流れが大切だと考えています。
そして、姿勢を「正しい形」に
固定することを目的にするのではなく、
その人が必要な動きを無理なく行える
身体をつくることを目指しています。
身体の左右差が気になる方へ
「自分は右側ばかり疲れる」
「片側の腰が痛くなる」
「姿勢の左右差が気になる」
「運動するといつも同じところに負担がかかる」
ということがあれば、まずは自分の身体を観察してみてください。
大切なのは、
「左右差がある=悪い」
と決めつけることではありません。
今の身体が、
どのような姿勢で、どのように動き、どこに負担がかかっているのか。
そこを知ることが、身体を改善していく最初の一歩になります。
福岡市で活動している
腰痛予防改善専門
出張パーソナルトレーナー
西拓弥(にしたくや)

